モールス信号 音声再生・ダウンロードツール
文字やモールス信号から音声を即時作成。速度(WPM)や音の高さ(周波数)を自由に変えて、WAV音声として保存できます。
モールス信号の音響物理規格(国際ITU-R M.1677準拠)
モールス信号は「トン(短点・dit)」と「ツー(長点・dah)」という2種類の持続時間の組み合わせで成立しています。国際電気通信連合(ITU)の公式勧告(ITU-R M.1677)により、その時間比率は極めて厳密に定義されています。
国際電信では、標準単語「PARIS」(P:・--・ / A:・- / R:・-・ / I:・・ / S:・・・)が文字間・語間スペースを含めて合計50単位長となるため、世界標準の速度指標として用いられます。
例:15 WPMの場合、短点1つは 1.2 ÷ 15 = 0.08秒(80ミリ秒)、長点は 0.24秒(240ミリ秒)となります。
周波数(ピッチ)の選択と音響心理学
本ツールでは400Hz〜1000Hzの間で自由にピッチを調整できます。アマチュア無線のCW(Continuous Wave)交信では、700Hz〜750Hzが標準的なビート音として広く採用されています。
耳への刺激が柔らかく、ヘッドホンで何時間もモールス信号を連続受聴するコンテスト時や、高音の耳鳴りを感じやすい方に最適です。
人間の耳の等ラウドネス曲線(フレッチャー・マンソン曲線)において感度が高く、ノイズに埋もれず輪郭が最もはっきりと聞き取れます。
発光信号(光通信)と災害時・海上での実用性
モールス信号は「音」だけでなく、「光」でも完全に同じ情報密度で伝達できます。上部の再生ボタンを押すと連動して点滅する「光シグナル」は、船舶の探照灯(アルディスランプ)やスマートフォンのLEDライトによる視覚通信をシミュレートしたものです。
震災や山岳遭難で声が出せない状況や、周囲の騒音でホイッスルが届かない場合でも、懐中電灯やスマホのライトで「短3回・長3回・短3回(SOS)」を点滅させることで、救助ヘリや遠方の捜索隊に確実に救難意志を伝えることができます。
モールス信号の音声・音響に関するよくある質問(FAQ)
Q. モールス信号の速度単位「WPM」とは何ですか?
WPMは「Words Per Minute(1分あたりの語数)」の略です。国際標準規格では「PARIS」という単語(50単位長)を基準とし、1分間にPARISを何回送信できるかで速度を測定します。15 WPMなら1短点=80ミリ秒、20 WPMなら1短点=60ミリ秒となります。
Q. トーン周波数は何Hzに設定するのが一番聞き取りやすいですか?
一般的な人間の聴覚感度特性およびアマチュア無線のCWフィルタでは、600Hz〜800Hz(標準700Hz〜750Hz)が最も明瞭で長時間の聴取でも耳が疲れにくいとされています。
Q. スマートフォンで再生ボタンを押しても音が出ない場合の対処法は?
iPhoneなどのiOS端末では「マナーモード(消音スイッチ)」がONになっていると、ブラウザのWeb Audio再生が無音になる仕様があります。本体側面の消音スイッチを解除するか、コントロールセンターで音量を上げてから再度お試しください。
Q. 生成したモールス信号の音声をWAV形式でダウンロード保存できますか?
はい。メイン変換ページ(/)の「音声WAVダウンロード」機能を使えば、ブラウザ上で純粋な正弦波オーディオファイルを即座に生成し、PCやスマホに無料ダウンロードできます。
Q. 「光シグナル(発光信号)」はどういう場面で使われますか?
船舶同士が電波を発信できない戦時・電波管制下や、夜間の遭難時に懐中電灯・探照灯(アルディスランプ)を使って通信する際に用いられます。音と同じく短点1:長点3の点滅間隔で送信します。